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◆ 加熱する 「#MeToo(私も)」 に警鐘 [◇ フランクフルト学派]

仏女優C・ドヌーブさん
男性の女性口説く権利を擁護

2018.01.10
(www.afpbb.com/articles/-/3157935 )

仏女優C・ドヌーブさん、男性の「女性口説く権利」を擁護
仏女優のカトリーヌ・ドヌーブさん
2017年2月14日撮影資料写真)。(c)AFP PHOTO / John MACDOUGALL



フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーブさんが9日、
男性には女性を「口説く自由」が認められるべきと、
仏女性ら100人が連名で発表した書簡で述べた。

この中でドヌーブさんらは、
セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)をめぐる
一連のスキャンダルによって
新たな「ピューリタニズム(清教徒の思想)」に拍車がかかっている
と非難した。


書簡は一連のセクハラの「告発」を嘆く内容で、
ドヌーブさん他、
約100人のフランス人女性作家や役者、学者らが連名で発表。

仏紙ルモンドに掲載された。

告発の流れは、
米ハリウッドの元プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏が、
数十年にわたり性的暴行やいやがらせをしていたとの訴えが
きっかけとなって起きた。


こうした告発の波を「魔女狩り」と称し、
性的自由を脅かすものだと主張する書簡には、

「レイプは犯罪だが、
誰かを口説こうとするのは、
たとえそれがしつこかったり不器用だったりしても犯罪ではないし、
紳士的な男らしい攻めでも違う」

「誰かの膝に触ったり唇を盗もうとした途端に、
男性たちは罰されて職場を追放されている」

とつづられていた。


公開書簡はまた、
ハッシュタグ「#MeToo(私も)」などの
ソーシャルメディアのフェミニスト運動を
「禁欲的な…清浄化の波」と批判しており、
「女性が、特にキャリアの上で
性的暴力の犠牲となったことへの合法的で必要な抗議」が
魔女狩りに変わってしまっている
とも指摘した。


「女性に声を上げさせようとする
解放への働きかけが、
今や逆に作用しており
人々に『正しく』発言することを強要し、
それに同調しない人々を黙らせ
(新しい現実に)寄り添わない人を
共謀者や裏切り者として位置づけている」 

(c)AFP/Fiachra GIBBONS / Jessica LOPEZ


2018.01.08
ゴールデン・グローブ賞レッドカーペット
衣装は黒一色に セクハラ抗議

(www.afpbb.com/articles/-/3157712 )

 | 第75回ゴールデン・グローブ賞のガイド。
(www.vogue.co.jp/celebrity/feature/golden-globe )


第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式が7日、
米ビバリーヒルズで行われ、
昨年に芸能界をはじめ各界で表面化した
セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)の問題に
関心を集めようと、
多くの俳優らが黒いドレスを着て参加した。


ハリウッドの女優ら女性数百人が始めたキャンペーン
「タイムズ・アップ(Time's Up)」は、
先に
「(ゴールデン・グローブ賞授賞式が開催される)日曜日、
私たちは差別やハラスメント、虐待によって沈黙させられてきた
すべての男女と連帯して立ち上がるために、黒い服を着る」
とツイッターで明らかにしていた。


授賞式のガライベントが行われた
ビバリー・ヒルトン・ホテルに集まった俳優たちは、
男女を問わずほとんどが飾り気のない黒の服を着用していた。


女優のメリル・ストリープは
レッドカーペットでメディアの取材に答え、
「権力に偏りがあることに人々は気づいている。
それがこの業界の虐待につながっている。
それはあらゆるところに存在している」
と話した。(c)AFP


2018.01.08
ゴールデン・グローブ賞主催団体

報道の自由擁護に2億円超寄付

(www.afpbb.com/articles/-/3157716 )

ゴールデン・グローブ賞主催団体、「報道の自由」擁護に2億円超寄付
第75回ゴールデン・グローブ賞の会場に到着した
主催団体であるハリウッド外国人映画記者協会HFPA
メヘル・タトナ代表
2018年1月7日撮影)。
(c)AFP PHOTO VALERIE MACON



ゴールデン・グローブ賞主催者
ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)は7日、
「報道の自由」に対して高まる脅威と闘うべく、
各国の記者らで構成する
「国際調査報道ジャーナリスト連合ICIJ
国際非営利団体「ジャーナリスト保護委員会CPJ
合わせて200万ドル約2億2600万円を寄付すると発表した。


米ハリウッドの映画賞シーズンの幕開けを飾る
第75回ゴールデン・グローブ賞の授賞式で
HFPAは、
国際的な汚職や職権乱用に関する調査報道を行っている ICIJ と、
世界のジャーナリストの権利保護のため活動している CPJ に、
それぞれ100万ドルずつ提供すると表明した。


HFPAの代表を務める
インド出身のジャーナリスト、メヘル・タトナ氏は、
HFPAは
エンターテインメント関連の
ニュースを報じるため設立された団体だが、
記者たちが
取材中に襲撃される事例が増えている点を憂慮し、
ジャーナリストの擁護を
協会の使命に加えたと説明。

「アーティストとして、皆さんは果敢にも物語をつむぎ、
われわれが他者の目を通して世界を見ることを
可能にしてくれている。
これらの物語は、
私たちが生きたいと願う世界を映し出す最大の希望だ」
と述べた。


ICIJは、HFPAの寄付金が
「情報開示と透明性に対する公共のニーズ」を
支えることになるとコメントした。


ドナルド・トランプ米大統領が報道について
「フェイク(偽)ニュース」だと絶えず糾弾する一方、
紛争地で取材に当たるジャーナリストたちの身は
数々の危険にさらされており、
報道の自由がおびやかされているとの懸念が高まっている。


今年のゴールデン・グローブ賞には、
ベトナム戦争に関する米国防総省の極秘文書をめぐって
リチャード・ニクソン大統領に立ち向かう
米紙ワシントン・ポストのジャーナリストたちの奮闘を描いた
スティーブン・スピルバーグ監督の映画
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(The Post)』が
作品賞ドラマ部門にノミネートされていた。(c)AFP



2018.01.11
C.ドヌーブさんらはレイプ擁護者
反セクハラ運動非難した書簡に批判殺到

(www.afpbb.com/articles/-/3158093 )

米ハリウッドの元大物プロデューサー、
ハーヴェイ・ワインスタイン氏によるレイプを告発した
女性や複数のフェミニストは10日、
セクハラを告発するハッシュタグ「#MeToo(私も)」運動を
男性に対する魔女狩りだと非難する公開書簡に署名した
仏女優カトリーヌ・ドヌーブさんを相次いで批判した


フランスの伝説的女優であるドヌーブさんをはじめとする
約100人の女性たちは、
同プロデューサーが数十年にわたり女性に性的虐待を繰り返していた疑惑が
浮上した後に相次ぐ「糾弾」を
非難する宣言を連名で発表。

同宣言は仏紙ルモンドに掲載された。


しかし、ワインスタイン氏を最初に告発した女性たちの一人である
イタリア人女優のアーシア・アルジェントさんは、
「ドヌーブさんやその他のフランス人女性たちは、
回復不能なレベルにまで進んだ自身の内面の女性嫌悪に
支配されていることを世界中に知らしめた」とツイッターに投稿。

ドヌーブさんを真っ先に批判した。


フランスの著名なフェミニスト団体も、
同国のラジオ局に宛てた書簡の中で、
ドヌーブさんをはじめ公開書簡に署名した人々を
「レイプの擁護者」と呼んで反発。

「#MeToo」運動は
「ピューリタニズム(清教徒の思想)」のように禁欲的で
「男性に対する憎悪」にあふれているとの主張は、
虐待やハラスメントの被害を受けた人々を
「侮辱する」行為であると主張し、
ワインスタインスキャンダルによって明らかになった事実を
もみ消そうとしているとして
署名した女性らを非難した。


さらに同団体は、
強姦(ごうかん)罪で有罪判決を受け、
米国送還の危機にさらされていた映画監督のロマン・ポランスキー氏を
ドヌーブさんが長年にわたり支援していたことを引き合いに出し、
公開書簡に署名した女性たちの大半は、
「児童虐待を擁護する常習犯」だと主張した。


ドヌーブさんらの書簡は、
「男性たちがしたことといえば、
誰かの膝に触れたり、唇を奪おうとしたりといったことだけなのに、
即座に罰せられ、職場から追放されている」
と訴えている。


ドヌーブさんこれ以上コメントしない


ソーシャルメディアの反応は一様に激しいもので、
ドヌーブさんの「#MeToo」運動に対する見解は、
フランスや英国をはじめ
欧州の大半でツイッターのトレンドとなっている。


とりわけ公開書簡で
「地下鉄車内で体を触られるのは
(一部の女性にとっては)取るに足りないこと」、
女性を口説く男性の権利は性的自由には欠かせない
と主張している内容は、激しい怒りに火を付けた。


米紙ニューヨーク・タイムズの風刺漫画家、コリーン・ドラン氏は、
「もしカトリーヌ・ドヌーブさんが、
極めて美しく、とても裕福な白人女性という
非常に大きな特権の恩恵を受けながら生きてこなければ、
全く違う意見を持っていたかもしれない」とツイッターに投稿した。


また米小説家のライラ・ララミ氏は、
こうした考え方は、
「ウディ・アレン監督やハーヴェイ・ワインスタイン氏といった男性たちが
のさばり続けた理由を明白に説明している」
と指摘している。


しかしすべての人々が反発しているわけではない

米国の研究者で
「誰がフェミニズムを乗っ取ったのか?(原題:Who Stole Feminism)」
の著者であるクリスティーナ・サマーズ氏は、
ドヌーブさんは
「『#MeToo』運動は行き過ぎだ」
と主張しているにすぎないと擁護している。


ドヌーブさんの広報担当者はAFPに対し、
今回の論争について
「本人はこれ以上コメントするつもりはない」
と述べている。

(c)AFP/Fiachra GIBBONS



反#metoo よりも
カトリーヌ・ドヌーヴらが
真に問いかけたこと

与謝野 信
2018.01.12
(http://agora-web.jp/archives/2030491-3.html )


与謝野 信よさのまこと
1975年東京生まれ。
英国ケンブリッジ大学経済学部卒業後、
外資系証券会社に入社し、
東京・香港・パリでの勤務を経験。
財務相、官房長官を歴任した故・与謝野馨氏は
伯父にあたる。



仏女優カトリーヌ・ドヌーブ氏ら、仏女性作家ら約100人は
連名でフランスの最高級紙「ルモンド」寄稿し、
世界各地で相次ぐセクハラ告発について意見を述べました。


日本では今日現在まだ全訳はされておらず、
抜粋を報道しているため若干の誤解も生じているようです。

文化の違いから日本の読者にとっては
その主張についてもわかりにくい部分も多々あります。


世界中で大きな反響を得ている記事なので、
近く英訳や和訳も出てくると思われますが
とりあえず私が読んだ範囲で思ったことなどを
ブログに記しておきます。

          ◇

日本の一部では、
#metoo運動へのカウンターと捉えたり、
現代フェミニズム運動への反動、
男性擁護などと捉えられているようです。

そのように読めなくもないのですが、
原文全体を読むと
むしろ自由と権利と規制をどのように捉えるか
重要なポイントと読めます。


寄稿文のタイトルは
Nous défendons une liberté d’importuner, indispensable à la liberté sexuelle
で、上記のロイターの訳は
「我々は性的自由においてとても重要な、
言い寄る権利を擁護する」
となっており、
大前提として「性の自由」の重要性を挙げています。


#metoo運動が行きすぎ
女性は守られる対象弱い存在としてしまうことは、
戦後の欧米における女性運動の成果の一部である
「性の自由」の権利を制限することにつながる懸念を
表しているのです。


これはキリスト教、特にカトリックの倫理観の強い
フランスならではの事情があります。

伝統的にカトリックでは
「性を楽しむこと」は
否定的に捉えられる傾向があります。

「性の解放」は
このように古い宗教的価値観からの
精神的支配を取り除くための戦いの成果
という側面があります。


そして「女性は性を自由に楽しむ権利がある」というのは
前提として
個々の大人の女性が「恋愛や性を楽しむと同時に
コントロールできる」ことになっているのです。


寄稿に賛同した女性達からすると
女性を
子供扱いしたり
特別な保護対象にしてしまうことは
「性の自由」「男女の平等」という観点から
好ましくないとなります。


このほかにも
運動が表現の自由に及ぼしている影響にも
懸念を示しています。


「自由、人権、規制」のバランスは
現代リベラリズムが抱える難しさの一つで、
ある種の人権を擁護すると、
別の人権とぶつかってしまい、
ときにリベラル勢力が
人権の一部を軽んじてしまうことすらあるのです。

性的表現や差別表現の規制は
表現の自由とぶつかりますし、
報道の自由は
プライバシーの保護とぶつかります。

また現代においては
経済的不均衡の是正や
弱者をいかに保護するか
といった点を重視しすぎ、
結果的に
個人の権利や自由、尊厳及び表現の自由といった、
長年先人達が戦いを通じて勝ち得た「個人の権利」を守ることに対して
評価が低くなってしまう難しさもあります。


今回の寄稿は
「自由を守ること」と
「弱者・被害者を保護すること」を
いかに両立させるかという課題に対して
#metoo運動を超えて
価値観として「個人の権利」とどう向き合うか
という重要な問いを我々に投げかけています。

今後全文の翻訳が公開され
日本でも活発な議論が行われることを期待します。


最後に日仏文化・伝統の違いから
寄稿文における詳細には理解し難い部分もあるので、
簡単に留意すべき点について以下に記しておきます。


日仏で
パーソナルスペースの違いや
ボディタッチなどのへの反応の違いがあるようなので、
細かい例はあくまでフランスにおける例となります。


日本ではそもそもフランスやアメリカほど
#metoo運動が加熱しているということはありませんので、
指摘自体が日本に同じようには当てはまらないと思われます。


日仏で年功序列の考えに大きな違いがあり、
会社で「先輩」が「後輩」の上位にくるという概念が希薄です。

フランスでは「権力」を持っているのは直属の上司であり、
年上全員に気を使う必要などありません。


言い寄られたときに厳しい拒絶反応を示したことへの反応が
日仏で違う(ような気がします)。

日仏で肉体と精神の違いに関して
感覚が違う気もこの寄稿文を読んで感じました。

          ◇

編集部より
このブログは与謝野信氏の公式ブログ 2018年1月11日の記事を
転載させていただきました(タイトルは編集部で改稿)。
転載を快諾された与謝野氏に感謝いたします。



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